活動
教育
(1) 専攻医教育
専攻医期間の3年間を大学病院、連携施設で研修します。大学病院では小児科内の各専門班(NICU・PICU・血液腫瘍・循環器・神経・総合診療)をローテートし、スタッフと共に専門性の高い診療に携わりながら各分野の疾患について知見を深めます。連携施設では1次から3次に至るまであらゆる重症度、また幅広い疾患領域に対応することが求められますが、地域に密着し、多職種と連携し、必要に応じて高次医療機関に相談することで、小児医療の全体像をとらえ広い視野を持つ医療者となることを目指します。大学病院、関連施設いずれにおいても上級医から公私にわたり親身な指導を受けられるだけでなく、後輩に対する指導を求められる場面も多く、教育的視点も養われます。また、専門医資格取得に必要な論文を作成する過程においては、科学的なマインドを最大限発揮できるよう指導医がサポートします。充実した3年間を心身ともに健やかに過ごせるよう、小児科スタッフみんなで応援しています!
【文責:絹巻暁子(2003年入局)】
(2) クルズス
東大小児科では、毎週火曜と金曜の朝に、専攻医および初期研修医向けのクルズス(ミニレクチャー)を行っています。小児科内の各専門グループからの臨床教育や研究トピック、小児に関連する各科やコメディカルスタッフからのアドバイス、また様々なキャリアに関する話題など内容は多岐にわたり、専攻医からのリクエストを参考に毎年違った内容で行われています。また専攻医自身も、興味のある内容を自分で勉強して発表する機会があり、皆との知識の共有を図ります。非常に高いクオリティの発表を年間100回近く行っており、zoomでの遠隔参加も含めて専攻医だけでなくスタッフも加わり楽しく学んでいます。
【文責:向井丈雄(2020年入局)】
(3) 抄読会
水曜日の朝には、専攻医主体の抄読会を開催しています。若い先生にとって主体的に論文を読むというと難しいイメージもあるかもしれませんが、経験不足を補うために指導医とペアになり、基本である『適切な論文選び』から始まり、『内容評価』、『簡潔明瞭に他の人に伝える技術』を優しく指導してもらえるので安心です。さらには発表に対して『自由な発想での質問』を出来る雰囲気があり、指導医から適切なフィードバックが得られます。こういった能力を身に着けた先に、論文から得られた知識を臨床や研究に正しく応用することが可能になり、最終的には新しい発想で、自ら論文を書くことへの第一歩になると考えています。 抄読会は『優れた臨床医になりたい!』『新しい研究をしてみたい!』『仲間と楽しく過ごしたい!』などなど、集まる理由は人それぞれですが、気兼ねない討論をすることにより、皆で共に成長していることを実感出来る空間作りを目指しています。
【文責:田中裕之(2011年入局)】